旭川市立旭川病院(青木秀俊院長)で昨年2月、酸素を体内に送るチューブを誤って食道に入れたため男性患者が植物状態になったとして、同市は6日、患者側に損害賠償として5476万円を支払う議案を市議会に提案した。
同病院によると、手術後に麻酔から覚めた男性患者が呼吸不全に陥った際、医師がチューブを気管でなく誤って食道に挿入。約8分後、誤りに気付いて入れ直したが、患者の意識は戻らず、植物状態とされる遷延性意識障害となった。
同病院の西野泰史事務局長は同日の市議会で「心からおわびするとともに、今後十分注意する」と陳謝した。
2011年9月7日 提供:毎日新聞社