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国民生活に関する世論調査

「内閣府がこのほど発表しました「国民生活に関する世論調査」によりますと、日常生活で悩みや不安を感じている人は前回調査を1.9ポイント上回り、過去最高の69.5%で1981年の調査開始以来2年連続で過去最高を更新しました。
 年代別では50歳代が76.2%、40歳代が71.2%といずれも7割を超え老後を控えた危機感の強さがうかがえます。悩みや不安を感じていない人は、29.6%と初めて3割以下となりました。具体的な悩みや不安の中身は(複数回答)「老後の生活設計」(53.7%)のほか「自分の健康」(48.3%)「家族の健康」(39.8%)、
「今後の収入や資産の見通し」(39%)の順でした。また、現在の生活に「満足」だという回答は、3.8ポイント減の62.7%「不満」は3.5ポイント増の36%でした。
 自分の生活程度では「中の中」と感じている人が53.8%と最も多く、「中の下」が26.2%で続いています。「下」は1.2ポイント増の7.2%で最近では05年の7.3%に続く高い比率なのに対し、「中の生活が悪くなるとの回答も29.1%と前回調査より3.1ポイント増えています。
 政府に対する要望では、「医療・年金などの社会保障構造改革」(72.4%)がトップで、次いで「高齢社会対策」(55.8%)の順でした。調査は、7月に全国成人1万人を対象に面接方式で実施されたもので、回答率は60.9%でした。