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自然増1兆1,600億円容認へ/24年度 概算要求暫定基準

野田佳彦財務相は8月23日、24年度予算の概算要求に向けた「作業手順」を各省庁に通知した。9月中旬に決定する概算要求基準の大枠を示したもので、医療や年金などにかかる経費である社会保障費は高齢化などに伴う自然増分1兆1,600億円を容認した。全省庁の裁量的経費を10%削減するなどしてその財源に充てる。概算要求基準で自然増を容認したのは22年度から3年連続。23年度当初予算で社会保障費は28.7兆円が形状されており、自然増を含めると24年度は約30兆円程度となる。自然増の財源には裁量的経費の10%削減分(1.2兆円)の一部(0.7兆円)とともに、年少扶養控除見直しによる地方税の増収分(0.5兆円)を充てる。ただ作業点順は増収分の取り扱いを「予算編成過程で検討」と言及しており、変更される可能性もある。