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侮れません RSウイルス感染症

毎年冬に流行するRSウイルス感染症。乳幼児を中心に風邪のような症状が表れるが、細気管支炎などを起こして重症化するケースもある。特に乳幼児は兄姉から感染する例が多く、予防に努めることと、症状が出たら速やかに医療機関を受診することが大切だ。RSウイルスには、2歳までにほぼ100%の人が感染し、その後も感染を繰り返す。大人や年長児は鼻風邪程度で済むことが多いが、初めて感染した乳幼児の3分の1が細気管支炎や気管支炎、肺炎を起こし、1~3%は重症化して入院が必要になるといわれる。RSウイルス感染症は激しい下痢や脱水などを起こすロタウイルス感染症と並び、小児科では最も注意すべき疾患。
            2011.10.26 北海道新聞