文部科学省の2010年度の学校保健統計調査によると、道内の12歳児(中学1年)の平均虫歯本数は2・3本で沖縄県の2・6本に次いで全国ワースト2となった。「甘い飲食物を取りすぎるからでは」との指摘があるが、道内の子供の歯の健康状態が必ずしも悪化しているわけではなく、他の都府県が着実に虫歯本数を減少させているためだ。道は虫歯半減を目標に対策に努めている。道は09年、「北海道歯・口腔の健康づくり8020条例」を制定し虫歯削減に努めている。10年にはフッ化物洗口の目安時間である1分間用の演奏曲が収められたCDを製作し、学校に配布。10年度には27市町村が加わり、計55市町村がフッ化物洗口を実施した。洗口で使用するフッ化物については安全性を心配する声もあるが、佐々木参事は、洗口時のフッ化物の濃度は非常に薄く安全性に問題ない。これまでにも全国的に問題は報告されていないと説明する。
北海道新聞 2011.11.2