2011年7月の全国の歯科診療報酬支払件数は対前年同月と比較し、
2,3%の成長、金額ベースでは0.3%の成長となった。ちなみに北海
道は、件数で1.1%の成長、金額ベースで2.2%減少している。特記
すべき点としては件数において、新潟13.5%、鳥取14.4%、秋田
9.0%、茨城5.6%、埼玉4.9%の成長となり、これは被災者が避難
している地域で、診療費無料を利用し受診が大幅にアップしている。
2006年以降、件数は年平均成長率(CAGR)で0.6%増加、支払総額
は0.5%減少しており、支払単価は年平均1.1%減少している〈支払
基金医療費統計情報〉。 2011年7月から9月における1世帯当たりの
歯科診療への平均月額出費金額は前四半期と比較し15.8%下降、
2010年同期比では増減なしであった(政府統計家計調査)。しかしな
がら、2009年の平均と比較し未だに低調であり、個人消費の急速な
回復が望まれる。