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「レセプト審査は不合理」、医師の8割超

支払基金が、この3月審査分(今年2月診療分)のレセプトから、縦覧・突合点検を開始するのを受け、m3.com意識調査でレセプト審査についてアンケートしたところ、多くの医療者がレセプト審査を問題視している実態が明らかになりました。医師以外の会員でも、「よくある」は30%、「しばしばある」が42%。
医療機関においては、「55年通知」に基づき、適応外処方をする場合もあり、その旨を記載しないと、保険薬局のレセプトとの照合で問題が生じる懸念もあります。「55年通知」とは、国内で承認され、再審査期間が終了した医薬品などについて、個々の症例ごとに個別に保険適用の可否を判断することを可能とした通知(厚労省中医協の資料、PDF:381KBを参照)。

 この「55年通知」に基づき処方している旨をレセプトに記載しているかをお聞きしたところ、医師会員で最も多かったのは、「分からない(55年通知を知らないなど)」で43%に上りました(Q5)。同回答と「院外処方せんを発行していない」を除いて集計すると、医師会員の7割は、「記載していない」と回答。