骨粗鬆症などの治療薬を飲んでいた患者が、抜歯のような歯の治療を受けた後に、ごくまれだが、あごの骨に炎症や壊死を起こすことがある。このため、関連学会は、薬の服用を休止できる場合の目安をまとめた。医師らは、不安から、患者が自己判断で薬を止めてしまうのは危険と、注意を呼びかけている。
国内外のデータから、日本でも骨粗鬆症の治療で口から飲んでいる場合で、0.01~0.02%、がんの治療で注射や点滴を受けている場合で1~2%で異常が起きているとみられる。BP製剤を休薬をする間は、ほかの治療薬への切り替えのほか、食事や運動で骨を強くする努力も必要になる。患者によっては、休薬すべきか判断が難しい場合もある。
朝日新聞 2011.12.13