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みえ歯と口腔の健康づくり条例 可決へ 三重県議会検討会、本会議に提案

みえ歯と口腔の健康づくり条例:可決へ 県議会検討会、本会議に提案 /三重

 「みえ歯と口腔の健康づくり条例」について協議を続けてきた県議会の検討会は29日、再開された本会議に同条例案を議員提案した。19日に採決され、可決される見込みだ。

 同条例案は、80歳で自分の歯を20本以上保とうとする「8020運動」の意義を踏まえ、歯科検診を受けることができる環境の整備などを基本理念としている。そのうえで、県に対して必要な施策を実施するための基本計画の策定とともに、市町への助言や情報提供を行うことを求めている。

 県に求める基本的施策は、障害者や妊産婦、乳幼児に対する歯科検診と、中山間地域での歯科検診の環境整備▽災害発生時の歯科保健医療体制の確保▽毎年11月8日を「いい歯の日」と定め、11月を「8020推進月間」とする――ことなどを盛り込んでいる。

 提案説明した検討座長の青木謙順議員は、県民の歯科疾患の状況について、10年度の12歳児の虫歯本数が全国で下位から3番目、17歳の虫歯未処置率が同2番目であることを指摘し、「改善は喫緊の課題だ」と述べた。毎日新聞社 3月1日(木)