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「口の中の乾き」が気になる

 ドライマウスは唾液の減少により起こります。唾液が少なくなる理由の一つは、「分泌量の低下」です。唾液は、主に口の中にある耳下腺、顎下腺、舌下腺から分泌されますが、年齢とともに、顎を動かす筋力の低下、唾液腺の衰えなどにより、唾液量が減ってきます。
 また、ストレスによっても分泌量は低下します。唾液の量をコントロールしているのは自律神経です。強いストレスを受け緊張すると交換神経が活発になり、粘りの強い唾液が分泌され、分泌量が低下します。このほか、薬の副作用や病気による分泌量の低下もあります。たとえば、高血圧やアレルギーなどで、降圧剤、利尿剤、抗ヒスタミン剤などを服用している人は、その副作用で唾液が少なくなることがあります。
 また、糖尿病の人は唾液を分泌する唾液腺が障害を受けやすくなり、唾液が少なくなります。さらに、女性に多いシューグレン症候群という自己免疫疾患(本来自分を守るべき免疫システムが何らかの異常を起こし、自分を攻撃してしまう病気)によっても、口が乾くようになります。シューグレン症候群では、口の中だけでなく、目も乾燥するのが特徴です。