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歯周病 全身に悪影響 動脈硬化促進、認知症発症も

歯と歯茎の間にたまった歯垢で増殖した細菌によって炎症が起きるのが歯周病だ。口内に限定した病気のイメージが強いが、糖尿病のほか動脈硬化、肺炎など多くの病気との関連性が高いことが分かってきた。専門家は「歯周病は全身に影響を及ぼす感染症」と注意を呼び掛ける。
 動脈硬化が脳血管でも進行して脳血管性認知症を引き起こす。また歯周病が進行すると歯を失うため、かむことによる脳への刺激が減って、認知症が速く進みます。歯周病の予防策について歯周病菌が増殖する歯垢を歯磨きで地道に取り除くしかない。回数は食べかすが歯周病菌の餌になるので、できれば毎食後が望ましい。
 また若いときからの習慣化も大切だ。歯磨きを怠っていても、若いと抵抗力があるので歯周病になりにくいが、年を重ねると抵抗力が落ちて歯周病が急激に進む場合もあるという。歯垢が固まった歯石も歯周病菌が繁殖するので除去が大切だ。ただし、歯石を自分で取り除く人もいるというが、歯茎を傷つけて逆に悪化させる可能性もあります。自身で取ることは避けてください。
 また歯と歯の間などのように、歯磨きだけでは汚れが落ちにくい部分もあるため、歯科で定期的にクリーニングや歯石除去してもらうことを勧めます。
                 北海道新聞 2012.1.8