兵庫県立柏原病院(丹波市)は20日、消毒が不十分だった内視鏡を京都、兵庫両府県の患者計658人の検査に使用していたと発表した。病院は全員を対象にB型肝炎やエイズなどの血液検査をする。
病院によると、胃や大腸の検査に使う内視鏡は通常、消毒液に5分間漬けるが、洗浄機の設定時間が0分になっていたため、十分な消毒ができていない可能性があるという。業者の2010年7月の点検以降、設定を確認していなかった。
これまで体調不良を申し出た患者はいない。足立確郎(あだち・かくろう)院長は「安全安心な医療を提供していけるよう取り組みます」とコメントした。