冷たい物や熱い物などを食べると、突然ピーンと歯がしみる。痛みは四六時中あるわけではなく、刺激物がなければ消えるのであれば、象牙質知覚過敏症(知覚過敏)である可能性がある。
歯の表面は硬いエナメル質に覆われ、内部にはやや軟らかい象牙質、さらにその下には神経や血管が入っている歯髄がある。象牙質には栄養を送るための細管がびっしり通っており、中は組織液で満たされている。何らかの原因でエナメル質が削れ、象牙質が露出すると、刺激物によってこの液体が動き、歯髄にある神経を刺激して痛みが生じる。
持続する鈍い痛みは進行した虫歯のことが多いが、初期の虫歯の症状は、知覚過敏と区別がつきにくい。虫歯ならば初期のほうが治りやすいし、知覚過敏であるかどうか確認してもらうために、一度は歯科で診察してもらうのが望ましい。