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発声、容貌多様に関わり

歯の一番重要な役割は「かむ」ことですが、歯にはかむこと以外にも、いくつかの大切な役割があります。そのことを実感していただくために、「さしすせそ」と発音してみてください。次に、前歯の裏に舌を触れずに「さしすせそ」と発音してみてください。どうですか?うまく発音できたでしょうか?
 もう一つ、歯にには顔の形を整えるという役割があります。子どものころに虫歯が多かったり、歯並びが悪かったりすると、顔や口元の形に影響を与えます。例えば、かみ合わせが上下逆になる下顎前突のまま成長すると、顎のしゃくれた容貌になります。また、歯の治療を怠っていると、かみ合わせや歯並びがずれてきて、顎関節症という顎の関節の障害が生じたり、変形から口元の印象が変わってきたりする場合があります。
                   福島民報 2012.3.19