互いに密接な関係がある歯周病と糖尿病、双方の改善を促すため、
豊橋市民病院の歯科口腔外科と糖尿病内分泌科は、6月から豊橋歯
科医師会(朽名正也会長)の協力を得て、「ストップ・ザ・歯周病」
合同プロジェクトをスタートさせた。歯周病と糖尿病は、互いの病
状を悪化させる関係にあることがクローズアップされてきているが、
これを防ぐため、同病院の2つの診療科と歯科医師会の連携で行う
この取り組みは、まだ全国的にも珍しいといえる。具体的には、糖
尿病内分泌科が糖尿病の入院患者に行う改善指導に、歯科口腔外科
も参加し、歯周病の説明や検査などを行い改善を啓発する。治療は
歯科医師会員が行い、市民病院と医療情報を交換することで効率化
につなげる。さらに同プロジェクトは、「歯周病の改善が、糖尿病
の改善につながるか」などの臨床研究のデータ蓄積や学会発表にも
繋がるとしている。