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口の中の不快感 うつ病で味覚に異常出ることも

Q 64歳の妻は、2月末ごろから「口の中がすっぱい」「茶渋がついたような感じ」と不快感を訴えています。歯科、耳鼻咽喉科では異常がなく、内科では逆流性食道炎でもないため、心療内科を勧められました。原因が分からず困っています。妻は16年前に軽いうつ病となり、現在は睡眠薬のみ処方されています。

A 味覚に異常をきたす原因には薬の副作用、亜鉛不足、心因性、口腔内のカンジダ菌の増殖などがあります。他科の診察では異常なしとのことですので、最も考えられるのは心因性です。患者さんは、軽いうつ病で数年にわたり治療を受けておられるので、このことが口の中の症状に関わっている可能性があります。
  うつ病では心の症状だけでなく身体の症状も出現します。全身的な症状は睡眠の障害、頭痛は腰痛、胃のもたれ感などさまざまですが、お口の症状としては口の乾きや味覚の異常などが一般的です。お口の感覚は身体の中で最も敏感なところですので、人によっては、お口の症状だけが強く出てくることもあります。
                  北海道新聞 2012.8.14