21年度の特定健診でメタボリックシンドローム該当者とされた人の年間医療費は非該当者の医療費より8~10万円程度高いことが7月30日、厚労省の調べで分かった。男女別・年齢区分別にみても、該当者・予備群が非該当者を上回っており、メタボ対策の必要性が医療費の面から裏付けられた格好だ。21年度の特定健診情報と22年4月~23年3月診療分のレセプト(医科・DPC・調剤)をつき合わせることができた約269万人のデータを分析した。
例えばメタボ該当とされた65~69歳の男性の年間医療費は40.2万円、非該当者は31.8万円で8.4万円の差があった。女性も例えば65~69歳の該当者の年間医療費は37.1万円、非該当者は26.8万円となっており、10.3万円の差があった。40~74歳までを5歳刻みで分析したところ、男女とも全ての区分で該当者・予備群が非該当者の医療費を上回った。
国保ニュース 「国保情報(国保中央会発行) №1064~1066より転載」