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自民支持に回帰 影響力回復へ民主と決別 「票流―団体の動き」日本医師会

2009年の政権交代後、民主党との協調路線にシフトした日本医師会(日医)が自民党支持に回帰しつつある。表向きは不偏不党の姿勢だが、「衆院選で自民党の政権復帰を水面下で後押しする」(幹部)との路線を選択し、民主党政権と決別する流れを加速させる。民主党の失速と軌を一にして失った医療政策への影響力を回復する戦略だ。

 「一部の政治家が『日医は利益団体だ』と主張するが非常に遺憾だ。今後はいろんな形で発言していきたい」。日医の横倉義武会長は11月27日の記者会見で、政府の「社会保障制度改革国民会議」の委員選出にあたり、与党主導で"日医外し"が行われたことに憤りをにじませた。