文部科学省が幼稚園児から高校生(5~17歳)を対象に行った学校保健統計調査(速報値)によると、県内の子どもは全国平均と比べて肥満の傾向が高く、虫歯の割合も全国平均より高い傾向にあることが分かった.
調査は、昨年4~6月、県内の幼稚園と小中高校から計158校を抽出し、健康診断の結果を調べた。調査項目は身長、体重、座高、視力、聴力、疾病の有無など。身長による標準体重より20%以上重い子どもを「肥満傾向児」として、割合を調べた。
肥満傾向児の割合は、17歳以外のすべての年代で全国平均を上回った。特に9歳(11・52%)、10歳(12・01%)、16歳(12・47%)で、全国平均より3%以上高かった。
肥満傾向児は、東日本大震災の発生後に福島県で急増しており、原発事故により屋外で運動することが少なくなっていることが取りざたされているが、群馬県教委は「昨年度より肥満傾向児は減少しており、原発事故との関連は分からない」としている。
また虫歯は、治療済みの子どもも含め、幼稚園42・9%▽小学校58・2%▽中学校48・3%▽高校61・1%――が経験。いずれも全国平均を上回った。