私たちは無意識に、1分間で15~20回ぐらいまばたきをしています。この無意識のまばたきは、目を保護するために必要だとされてきました。角膜に水分と栄養を供給するのが涙の役割です。角膜には常に新鮮な涙が必要なのです。そこで、まばたきをして角膜表面の古い涙を目頭の涙道に押し流し、代わりに新しい涙を角膜にコートします。つまり、目の保護のためにまばたきが必要なのです。大人になるとまばたきの回数が増えるのは、脳のはたらきが活発になることと関係があると考えられています。
北海道新聞 2013.1.23.