脳卒中や交通事故などが原因で、人の話を理解することや話すことが難しくなる失語症は、コミュニケーションに課題を抱え、認知症と間違われることもある。失語症はコミュニケーションが難しくなるので、生活全般に支障を来す。周囲の会話のテンポについていけず、うまく意思疎通ができないため孤立しがちになる。話を聞く時は先回りしないで言葉が出るのをじっくり待ち、写真や絵などから指さしで選んでもらうことが効果的だ。一方、話しかける時は簡潔にわかりやすい言葉ではっきり伝え、表情豊かに身ぶりを使うと伝わりやすい。
北海道新聞 2013.3.7