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13年度4573億円赤字 健保の4割、保険料上げ

健康保険組合連合会(健保連)は22日、全国の1420健保組合全体で2013年度の経常赤字が4573億円に上り、6年連続で大幅赤字になるとの見通しを発表した。4割に当たる557組合が保険料率を引き上げ、うち254組合は2年連続の上昇となった。

 平均保険料率は前年度比0・33ポイント上がって8・64%。保険料のベースとなる賃金が低迷する中、料率の引き上げで収入増を図るが、高齢者医療向けの拠出金負担が4・63%増の3兆2863億円になることが響く。

 赤字を埋める積立金は07年度末に約2兆8千億円あったが、6年間で約1兆8千億円を取り崩し、14年3月末には約9700億円まで減少する見通し。健保連は「積立金は2年余りでなくなってしまう」と危機感を強めている。

 健保組合は主に大企業の従業員とその家族約2937万人が加入。回答があった1393組合のデータから全体を推計した。

 経常収入は4・47%増の7兆2211億円で、経常支出は2・43%増の7兆6784億円の見込み。8割を超える1187組合が赤字となる。経常赤字額は12年度よりも1300億円近く縮小する見通しだが、08年度以降、3千億円を超える大幅な赤字が続く。