生まれつき唇の形成が不十分な口唇裂の治療のため来日し、東京都内の病院で形成手術を受けたフィリピン人女児エンゼル・フランシスコ・イシットちゃん(1)と母親のグロリアさん(42)が7日、支援者とともに厚生労働省で記者会見し、グロリアさんは「手術を受けられたことが夢のよう」と喜びを語った。
エンゼルちゃんは唇から右目の下にかけての顔面に裂け目が広がっていたが、手術で目立たない状態になった。東南アジアなどで口唇・口蓋(こうがい)裂の子どもの治療に取り組むNPO法人オペレーション・スマイル・ジャパン(東京)が支援した。
同法人は2010年の設立以来、現地に医師を派遣して手術を実施してきたが、重い顔面障害がある子を医療技術が進んだ日本に招いて治療する取り組みを今後進めていくという。
共同通信社 6月10日(月) 配信