厚生労働省は12日、刑事事件で有罪が確定するなどした医師、歯科医師計24人に対する免許取り消しや医業停止などの行政処分を決めた。同日、医道審議会から答申を受けた。26日に発効する。
免許取り消しは覚せい剤取締法違反罪で実刑が確定した長田純(ながた・じゅん)医師(49)=福岡県北九州市。
福岡市の美容外科で2010年1月、豊胸手術を受けた女性=当時(37)=に麻酔薬を過剰投与して死亡させたとして業務上過失致死罪で罰金刑を受けた深田民人(ふかた・たみと)医師(64)=鳥取県倉吉市=が医業停止1年6カ月。
医師免許がない技師に医療行為をさせたとして医師法違反罪などで罰金刑を受けた工藤謙三(くどう・けんぞう)医師(67)=北海道石狩市=が医業停止6カ月。
ほかに児童買春・ポルノ禁止法違反や盗撮行為による迷惑防止条例違反などわいせつ関連や自動車運転過失傷害、診療報酬の不正請求などで医師10人と歯科医師8人が医業停止となった。医師3人が戒告。