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お好み焼きでアナフィラキシー、原因は?

47歳、男性。自宅で夕食にイイダコわさび、めかぶ、山芋、きゅうり、豚肉入
りお好み焼きを食べた直後から、鼻閉、咽頭の違和感、眼の痒み、全身性膨疹、
呼吸困難が出現。近医救急外来を受診し、2日間入院加療を受けて回復した。

 同院皮膚科でアニサキス、マグロ、豚肉、タコの特異的IgEの検査を受けたが
全て陰性。原因が分からなかったため、はらだ皮膚科クリニックを紹介受診した。
プリックテストでは小麦、タコ、わさび、めかぶ、山芋は全て陰性だったが、発
症時に調理に使用したお好み焼き粉(持参)が(3+)と陽性だった――。

 実は、この患者のアナフィラキシーは、お好み焼き粉の中で増えたダニの経口
摂取が原因でした。近年報告が増えているという、ダニの経口摂取によるアナフィ
ラキシー。特にアレルギー疾患のある人では、ダニに感作されていることが多い
ため、粉類は早めに使い切ること、密封して冷蔵庫で保管することが大切だそう
です。