食物アレルギー疾患のある児童生徒の緊急時に的確に対応しようと、市教委は5日、市役所で市内小中学校の養護教諭、栄養教諭などの専門教諭を対象にした食物アレルギー対応の研修会を開いた。参加者はアレルギー症状を緩和する自己注射薬エピペンの練習器具を使った訓練などに取り組んだ。
市教委は2005年度、「学校給食における食物アレルギー対応マニュアル」を作成。今回の講習会は東京都調布市の小学校で昨年、アレルギーを持つ女児が給食後に亡くなった事故が発生したことを受け、より実践的な対策を進めようと、開催した。
研修会では、市保健所の上原里程保健医療監が食物アレルギーについて講演。参加した教諭約180人は、アレルギーやエピペンについて学んだ後、練習用エピペンを使い、打つ練習などを行った。