東京商工リサーチの調査(7月11日発表)によれば医療機関の倒産件数
が4年ぶりに増加したことが明らかになった。全国の医療機関のうち、
今年の1月から6月にかけて倒産した件数は20件で、昨年度の同じ期間
においては15件だったため、5件ほど増えたことになる。倒産の内訳と
しては、病院が4件、一般の診療所が10件、歯科診療所6件だった。倒
産の理由については、経営主体の破産が16件で最多となっている。一
般診療所では10件のうち9件が、歯科診療所では6件すべてが破産によ
る倒産だった。このうち再建を目指す「民事再生」は病院の1件のみで
ある。医療機関の1月~6月の上半期の倒産は2009年の39件がピークだ
ったため、増加したのは4年ぶり。なお、負債総額は80億9000万円。
札幌市でも7月26日に中央区で業界大手の医療法人 歯科診療所が事業
を停止し、自己破産の方向での処理に向かっている。こちらの負債額
は約1億円とのことである。