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点滴や経鼻より利点

 便利な一方で批判もある胃ろうについて、北海道胃瘻研究会の代表世話人で、町立長沼病院(空知管内長沼町)の倉敏郎院長(51)に聞いた。
 胃ろうはどのような人がつけるのでしょうか。
  「誤嚥性肺炎を繰り返す人や、脳梗塞などで後遺症がある人、神経難病の人などです。咽頭がんを含む耳鼻咽喉科のがんの人も利用します。いずれも、食べ物や水分を飲み込みにくい人たちです。」
 胃ろうを拒否する人が増えているそうですね。
  「【すべての胃ろうがよくない】という印象を持たれていることが残念です。こうした印象から、経鼻胃管や点滴を選択するケースが増えていますが、合併症や本人の苦痛からお勧めできません。論理的な問題なっているのは、重い認知症の人に対する胃ろうです」
                           北海道新聞 2013.10.24