1-2日にかけて、県内の高齢男女8人が餅をのどに詰まらせて救急搬送され、このうち5人が搬送時に心肺停止状態となったことが3日分かった。
金沢市消防局などによると、心肺停止になったのは、金沢市や白山市など4市1町の60-80歳代の男女5人。いずれも病院収容後の容体は不明という。残りの3人は救急隊が現場に駆けつけたときにはすでに餅をはき出すなどして、症状は軽かったという。
金沢市消防局はホームページ上で〈1〉餅を小さく切って食べやすい大きさにする〈2〉水分を取ってのどを湿らせる〈3〉口に入れたまましゃべらない--などの予防策を紹介している。のどに詰まった場合には、上半身をかがませた状態で肩甲骨と肩甲骨の間をたたいてはき出させる方法があるが、同市消防局は「ほかの食べ物に比べて、餅を取り除くのは難しいので、事前に詰まらないように十分な対策を講じてほしい」と話している。
読売新聞 2014年1月4日(土) 配信