Q 73歳男性。1年前、胃のもたれと口の苦さを感じ、内視鏡検査で逆流性食道炎と診断されました。処方薬を服用し、飲食や運動、就寝時間に気をつけて生活しています。たばこやアルコールは口にしません。だが、寝ても起きても口の苦さが消えません。
A 逆流性食道炎とは、胃液の中の酸が食道に逆流することで起こる食道の炎症のことです。最近、増加しています。症状は、胸やけ、口の中まで酸っぱいものがあがってきたり苦い感じ(呑酸といいます)が多い。このほか、胸の痛み、喉の違和感、せきや、不眠をはじめとする睡眠障害など多岐にわたります。
治療は、胃酸を抑えることと、胃と食道とのつなぎ目が緩まないようにすることです。胃酸を抑える薬は「プロトンポンプ阻害薬」「(ヒスタミン)H2受容体拮抗薬」などがあります。日常生活では、暴飲暴食や早食いに気をつけ、胃酸分泌を増やす脂肪が多い食事やアルコール、たばこを控えましょう。寝る前に食事をとらないようにし、寝る時は上半身を高くすることを勧めます。
北海道新聞 2014.1.15