東海北陸厚生局は28日、架空の訪問看護で療養費を水増しし不正受給したとして、名古屋市中村区の訪問看護ステーション「もらいぼし」の事業者指定を4月1日付で取り消すと発表した。
厚生局によると、もらいぼしは2009年9月~11年10月、訪問していないのに訪問看護したことにしたり、実際より費用の高い内容に付け替えたりして健康保険の各保険者に計278件の虚偽請求をし、計約730万円の療養費を不正に受給していた。
ステーションを管理する女性看護師が主導し、看護記録に虚偽の内容を記載するよう指示していた。別の職員が運営会社に「療養費の請求書と実態が違っている」と指摘して発覚した。運営会社は全額を各保険者に返還する。