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聴診器も滅菌が必要

聴診器の体に当てる部分(膜面)には、それを使って診察する医師の手の大部分より多くの細菌が付着するという論文をスイス・ジュネーブ大などの研究チームが米医学誌に発表した。

 医師3人が滅菌処理した手袋を着け、滅菌した聴診器で患者を診察。手や聴診器に付着した細菌を調べた。どの患者も皮膚の感染症はなかった。

 その結果、単位面積当たりの細菌数は指先が最も多く、その次が聴診器の膜面だった。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を持つ患者の診察でも、指先と膜面への付着が多かった。

 聴診器を頻繁に滅菌する医療関係者は少ないといい、チームは「滅菌を励行する必要がある」と指摘している。