療はどのようにすれば良いのでしょうか。要は、細菌、生体、環境のリスク因子を全部改善すればいいわけです。歯科医としては生体因子については手を出せませんので、細菌因子と環境因子を小さくします。
まず細菌の因子を小さくします。それをプラークコントロールと言います。歯の周りの汚れを低レベルにコントロールすることです。これには歯ブラシを使ったブラッシングやフロスを使った歯間部の汚れの除去、また機械を使った表面の研磨があります。一旦ついた歯石はスケーリング・ルートプレーニング、ガリガリ取っているわけです。そのあとケミカルプラークコントロールとして、歯磨剤や洗口剤を使います。この中には抗菌薬や抗炎症薬が入っています。
非常に強い炎症がある場合は、そこに付着しているプラークや歯石をブラッシングやスケーリングをして取り除きます。その結果、歯肉の炎症が治まってきます。もちろん何も薬は使っていません。機械的に汚れを取っているだけで、ここまで炎症が改善できました。