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歯科治療中に2歳女児死亡 3年後に元歯科院長、起訴 埼玉新聞3月28日

埼玉県新座市の歯科医院で、歯科治療中に女児(2)が死亡した事件で、
さいたま地検は28日、業務上過失致死の罪で、「にいざデンタルクリ
ニック」(閉院)の元院長を起訴した。 起訴状などによると、元院
長は2010年6月13日、同クリニックで女児の前歯を治療中、はさんだロ
ールワッテ1個が口中に落下、気道を閉塞し、翌日、東京都内病院にて
窒息による低酸素脳症で死亡させたとされる。女児は激しく泣いて暴
れていたため、あおむけにして母親が抱きかかえるとともに、助手2
人が頭や足を押さえ付けていた。元院長は、女児が泣きながら激しく呼
吸しているため、ロールワッテが落下して誤飲の危険性があったにも
かかわらず、防止措置をせず、治療を続けた過失があったとしている。 
県警が書類送検したのは同年12月1日。起訴まで3年以上かかったことに
ついて、同地検は「医療事故で難しい事案なので、時間をかけて調べ
た」としている。