年2月の生活保護の受給世帯は159万8818世帯で、前月より368世帯減少した。厚生労働省が14日、速報値を公表した。就職機会が増えて季節的に受給者が減りやすい4月をのぞくと、受給世帯の減少は17年5カ月ぶり。受給者数も、過去最多だった前月より1546人減り、216万6381人だった。
高齢化の影響などで受給世帯は増え続け、1990年代半ばと比べれば100万世帯近く増えた。今回の世帯数の減少について、同省は「失業率や有効求人倍率の改善など雇用情勢の回復が減少につながった可能性がある」とみる。ただ今後も減少傾向が続くかについては「引き続き注視が必要」と慎重だ。世帯の内訳では高齢者世帯が最も多く、46%を占める。
朝日新聞 2014年5月14日(水) 配信