中学・高校生から増えるのはなぜ?
2005年の厚生労働省の歯科疾患実態調査によると12歳のDMFT歯数は、1.7本だそうです。DMFT歯数とは、永久歯のむし歯になった歯数で、Dは治療していないむし歯、Mはむし歯で抜いた歯、Fは治療した歯、その合計の歯数です。12年前のDMFT歯数は3.6本ですので、小学生のむし歯は12年間で半分に減りました。
しかし、14歳のDMFT歯数は3.3本、15~19歳は4.4本となり、中学生・高校生になるとむし歯がかなり増えてきます。
そして、25~29歳では9.6本、30代になると12.8本となり、65歳以上では20.8本となります。
小学生の時は親の管理で歯を磨いたり、おやつを食べますが、中学生ぐらいから親の管理を離れ、自主性に任せられます。
当歯科医院でも、小学生までは定期的に来院してくれて、健診・むし歯予防処置ができたのに、中学生になると塾やお稽古で忙しくなり、来院しなくなる場合が多いです。小学生までは、むし歯ゼロだったのに、高校生になってしばらくぶりに来院してくれたら、むし歯がたくさんできていたりということもしばしば。中学生・高校生になっても定期健診で来てほしいものです。