のみ込む機能が低下した人の食事は、のみ込みやすい食べ物の塊(食塊(しょくかい))を口の中で作れるようにするのが基本。しかし、介護に当たる家族はあまり意識していないことが日清オイリオグループの調査で分かった。
対象は60歳以上の要介護者を在宅で介護し、食事も作っている100人。食事で最も重視していることとして「軟らかく煮込む」「細かく刻む・つぶす」を挙げた人が多く、食塊を作るのに必要な「とろみをつける・あんをかける」を挙げた人はその半分以下だった。
菊谷武(きくたに・たけし)・日本歯科大教授は「食塊を作るには歯の存在も欠かせない。歯の手入れも忘れないで」とコメントしている。