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65歳以上、3296万人 過去最高、総人口の26% 「敬老の日」総務省推計

「敬老の日」を前に総務省が14日発表した人口推計によると、2014年の65歳以上の高齢者は前年に比べ111万人増の3296万人だった。総人口に占める割合は0・9ポイント増の25・9%で、ほぼ4人に1人の計算。人数、割合とも過去最高を更新した。

 第1次ベビーブームの最終世代である1949年生まれの人が65歳に達したのが要因。75歳以上は12・5%の1590万人で、8人に1人の割合となった。

 国立社会保障・人口問題研究所は、今後も高齢者は増加し2035年には65歳以上が3人に1人、75歳以上が5人に1人の割合となると予測しており、社会保障の充実や就業先の確保など対応が求められる。

 推計は10年の国勢調査を基に、その後の出生や死亡数を今月15日時点で反映させた。65歳以上の男性は1421万人で男性人口の23・0%、女性は1875万人で女性人口の28・7%を占めた。

 年齢層別では、70歳以上は総人口の18・7%の2383万人、80歳以上は7・6%の964万人だった。

 一方、労働力調査によると、13年に仕事に就いていた65歳以上の人は636万人、15歳以上の全就業者に占める割合は10・1%で、いずれも過去最高だった。

 このうち203万人はアルバイトや嘱託などの非正規雇用で「自分の都合のよい時間に働きたい」との理由が多かった。

 65歳以上の就業率は20・1%で、主要8カ国で最も高い水準だった。