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歯を失うと認知症のリスクが最大1.9倍に。義歯を使えば40%抑制できる可能性あり。

歯の状態は認知症と深い関係がある。厚生労働科学研究班が65歳以上の健常者4425名を対象に、アンケート及び追跡調査を実施。要介護認定を伴う認知症度Ⅱ以上が発症するまでの日数や歯数、咀嚼能力、かかりつけ歯科医院の有無などとの関係を調べ、分析を行った。その結果、年齢、治療疾患の有無や生活習慣などにかかわらず、歯がない人は認知症発症リスクが高くなることが示された。特に、歯がほとんどないにもかかわらず義歯を使用していない人は、歯が20本以上残ってる人の1.9倍も認知症発症リスクが高い。しかし、歯がほとんどない場合でも、義歯を使用することで、認知症の発症リスクを4割も抑制できる可能性があるとのこと。また、かかりつけ医院をもっている人に比べ、持っていない人の認知症発症リスクは1.4倍にのぼり、歯の状態が脳の働きを含め身体全体の健康に大きく影響を及ぼしている。