大和市は4月から、1歳6カ月児の歯科健診時に親の血液検査も行う「親子de健康診査」を始める。子どもの健診の待ち時間を、親の健康チェックに有効利用してもらおうという試み。
現在編成中の2015年度一般会計当初予算案に、関係する約1140万円を盛り込む。東京都武蔵野市などが子どもと親の歯科健診を同時に行っているが、大和市のように違う種類の健診を組み合わせるのは全国的に珍しいという。
市健康づくり推進課によると、親の血液検査は血糖値や血中脂質、肝機能などを調べるもので、無料。結果は郵送される。その間の保育サービスも行うという。
14年8月の保護者向けアンケートで「子どもの健診時に母親の健診があれば受診するか」と聞いたところ、89・0%が「希望する」と回答を寄せたこともあり、同時実施に踏み切った。歯科健診の受診率は13年度は90・9%と高く、この受診率を親の健康チェックの受診率につなげたい考えだ。