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あなたの「かかりつけ医」は? いる人53.7%

健康について身近で相談できる「かかりつけ医」がいる人は約半数とする調査結果を日本医師会総合政策研究機構がまとめた。2002年の調査開始以来、ほぼ横ばいが続いている。かかりつけ医がいる人は、いない人と比べ、健康診断を定期的に受けたり、規則正しい生活を心がけたりする割合が高かった。

 昨年8月、全国の20歳以上を対象に面接調査し、1122人から有効回答を得た。「かかりつけ医がいる」と答えたのは53・7%。前回の11年の調査(54・3%)とほぼ変わらなかった。いない人のうち、4割近くが「いる方がよいと思う」と答えた。

 かかりつけ医に期待すること(複数回答)は「必要なときはすぐに専門医や専門施設に紹介する」(93・3%)、「患者情報を紹介先に適時適切に提供する」(87・0%)、「どんな病気でもまずは診療できる」(82・0%)などだった。

 高齢者は「往診や訪問診療などの在宅医療」「最期のみとりをする」への要望が強かった。

 健康診断を定期的に受けていると答えた人は、かかりつけ医がいる人が50・4%だったのに対し、いない人は31・7%にとどまった。食生活に気をつけたり運動したりする人も、いる人の方が多かった。

 国は大病院の医師らが重症患者の診療に専念できるよう、かかりつけ医の普及を目指している。日医総研主席研究員の江口成美さんは「紹介状なしで大病院を受診すると患者負担が大きくなることが周知されてきたが、若い頃からより多くの人がかかりつけ医をもてるように、情報提供が必要だ」と話す。