県は4~10日の「歯と口の健康週間」を前に、2014年の歯の疾患調査結果をまとめた。中学1年生の1人当たりの平均虫歯数(治療済みも含む)は0・48本(前年比0・07本減)で、過去最少を更新した。文部科学省が実施した14年学校保健統計調査でも、県内では全国平均(1・00本)を大きく下回り、15年連続で全国最少だった。
調査は、県内の中学校で健康診断を受けた1年生2万1114人を対象に県が独自に実施。県健康対策課によると、調査を始めた1980年は1人当たりの平均虫歯数は5・03本だったが、約35年で10分の1以下に減った。虫歯が全くない子供の割合は前年比2・1ポイント増の78・3%だった。
県は81年から、虫歯予防策として、給食後の歯磨き指導のほか、学校で定期的にフッ素液体で口をすすがせるなどの取り組みを進めてきた。同課は「35年にわたる成果が出ているが、まだ2割の子供には虫歯がある。定期的な歯科受診や学校を通じた保護者啓発を進め、『虫歯ゼロ』を目指したい」としている