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【群馬】80代以上高い幸福感 食生活満たされ前向き 県財団調査

80代以上の群馬県民の7割以上は幸福感が高い―。こんな傾向が、県長寿社会づくり財団(前橋市)の意識調査で浮かび上がった。2割は「とても幸せ」としている。食生活が満たされ、前向きな精神状態が幸福感を生んでいる状況もうかがえた。財団は、県内では心身ともに充実している長寿者が多いとみている。

 財団が80代以上を対象に幸福感や食生活、生活スタイルなどを聞いた。「とても不幸」から「とても幸せ」まで、0~10点の11段階で聞く幸福感を尋ねる項目では、幸福感が高いとされる7点以上とした人が73.6%。このうち「とても幸せ」に当たる10点が20.0%だった。

 幸福感を判断する際に重視する項目は、健康状況78.0%、家族関係63.2%、仕事や趣味など60.0%、充実した余暇など59.2%―と続いた。

 食生活全般を尋ねた項目では「まあ満足」が49.6%が、「満足」が42.8%と、両者で全体の9割以上を占めた。90.8%は「毎日必ず3食食べる」とし、62.0%は1日1回は肉類を食べると回答した。

 一方、社会参加活動に取り組んでいる人は64.0%だった。内容は趣味が71.9%、健康・スポーツが65.0%。ボランティアに汗を流す人もいた。

 人生の指針や座右の銘を聞くと、平安、融和、柔軟などが3割強、健康などが1割強、誠実、利他、感謝なども1割強だった。

 自由記述では、元気の秘訣(ひけつ)として「明るく楽しく有意義に」「焦らず怒らず諦めず」「社会の変遷やニュースに関心を持つ」などが挙がり、プラス思考の大切さを説く人が多かった。

 調査は昨年夏、財団の事業に参加した県内の80代以上470人に郵送で実施し、250人から回答を得た。