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ALS発症の仕組み、一端を解明…大阪市立大チーム

全身の筋肉が衰える難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」が発症する仕組みの一端を解明したと、大阪市立大学のチームが発表した。治療法につながる一歩としており、24日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に掲載された。

 ALSは運動神経細胞が侵される神経難病。発症に関わる遺伝子変異は約20種類見つかっているが、発症の詳しい仕組みは分かっていない。

 チームは、このうち2010年に特定された遺伝子「オプチニューリン」を働かないように変異させ、ALSの特徴を再現した人の細胞を作り、観察した。その結果、細胞の炎症を起こすたんぱく質が活性化して慢性的な炎症が起こり、細胞が死ぬことを突き止めた。