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歯科医院を禁煙支援窓口に 京都府内初、丹波で9院認証

禁煙の支援に取り組む歯科医院を認証する京都府内初の制度が、丹波2市1町で始まった。4月1日時点で計9医院が認証を受けた。地域の歯科医院が禁煙外来への誘導役を担ったり、喫煙者に正しい知識を伝えたりして、禁煙のサポート体制を拡充する。

 制度は、府南丹保健所や各種団体の代表、歯科医らでつくる「きょうと健康長寿推進京都丹波地域府民会議 歯の健康8020推進部会」が創設した。禁煙を啓発し、研修を受けた医院を今年1月から選んでいる。

 禁煙支援歯科医院の認証を受けた歯科医は、歯の治療に訪れた喫煙者に禁煙を呼び掛ける。相談を受け付け、効果などを説明し、禁煙外来を紹介する。一部医院は、ニコチン依存度を調べるテストや呼気中の二酸化炭素濃度の測定を実施する体制を整えている。

 認証医院には、専用のステッカーやのぼりを掲示した。事務局の府南丹保健所は「自ら禁煙外来を問診する人は少ないため、誰にも身近な歯科医院に相談窓口になってもらうことで禁煙の意識や正しい知識を広げたい」と話す。