お口からニョキッと見える八重歯。
吸血鬼の牙のようですが、チャームポイントとして人気もあり、
数年前から「付け八重歯」をする方も増えているようです。
八重歯は上の歯の前から3番目の歯、いわゆる「犬歯」が
歯列からはみ出して生えてしまった状態を指すのが一般的です。
原因はいろいろありますが、遺伝もそのひとつ。
直接的というよりは、顎や歯の大きさの遺伝により、
乳歯から生え変わる時期に永久歯が収まりきらずに
はみ出しまって、八重歯になります。
犬歯は生える順番が遅いので、八重歯になりやすく、
下の歯と噛み合わないため擦れることがなく、
牙のように尖ったままになります。
磨き残しが多くなりがちな八重歯は、
むし歯、歯周病、口臭のリスクが高くなります。
検診の際にはよくチェックしてもらいましょう。
ちなみ・・八重歯はもともと弥重歯と書いていたという説もあります。
「弥」には“ますます”や“いよいよ”など、
後ろの言葉を強調する言葉のようですが、
そのうちに今の八重という字になったようです。
重なる歯で八重歯・・ぴったりと合っているような気がします。