厚労省の歯科疾患実態調査によると、1987年より25年間、1987年より25年間、20~40代の成人1人あたりのむし歯の本数は減少している一方、むし歯を1本でも経験してことがある人の割合は以前として95%を超えたまま推移している。むし歯予防に最も有効な方法の一つとしてフッ素の活用がある。フッ素には、歯垢の細菌の活動を抑え酸が作られるのを抑制したり、溶けたエナメル質を修復する、歯質を強化するなど、むし歯を防ぐ様々な効果がある。予防歯科先進国のスウェーデンをはじめとした欧米では、歯みがきなどに配合するフッ素の配合濃度を国際基準である1500ppmを採用しているが、日本ではこれまで1000ppmが上限とされていた。そんな中、厚労省がフッ化物配合の薬用歯みがき類について、国際基準と同様、1500ppmを上限として商品を医薬部外品として承認した。