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「かかりつけ歯科医」普及を 県歯科医師会、山口で健口フェスタ

歯と口腔(こうくう)の健康を考えるイベント「県歯科保健大会やまぐち健口(けんこう)フェスタ」が19日、山口市吉敷下東の県歯科医師会館で初めて開かれた。県歯科医師会主催。

かかりつけ歯科医と定期的なケアをすることが健康寿命を伸ばすのに効果的として、「かかりつけ歯科医」の普及啓発をテーマに開催。首都大学東京名誉教授の星旦二さんが、かかりつけ歯科医がいる人と長寿の関連性について講演した。

かかりつけ歯科医に関する議論では、下関市出身でリオデジャネイロ・パラリンピック視覚障害女子マラソン銀メダリストの道下美里さんらが登壇した。道下さんは伴走者がかかりつけ歯科医でもあることを明かし、「痛くなくても歯科医院に行くことで、不安なく競技に打ち込める」と話した。視覚障害者の立場からも歯の治療の際に言葉で具体的に説明してもらうと安心感が増すとして、信頼関係の重要性を訴えた。

体験コーナーでは無料歯科検診や口臭チェックなどがあった。歯の模型を作る際に使う石こうでできた人形の色付け体験は親子連れでにぎわっていた。