米臨床腫瘍学会の、がん予防委員会は1月14日までに「飲酒はがんの危険性を高める可能性がある」として、アルコールを飲みすぎないよう注意を呼びかける声明を発表した。
飲酒とがんとの関係は、国際がん研究機関(IARC)をはじめ国内外の多くの研究機関から報告されているが、同学会が飲酒の危険性を公式に認め、対策に乗り出すのは初めてという。
声明によると、過剰な飲酒は咽頭、食道、肝細胞、結腸などのがんの原因になり得るほか、女性の乳がんに関しては、適量の飲酒であっても、わずかに危険性を高めるとの研究報告がある。
世界で新たにがん患者となる人の5.5%、がんによる死亡者の5.8%は飲酒が原因と考えられるという。
(「ワシントン共同」― メディファクスより)