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口腔ケアと味覚のお話

猫の舌にも人間の舌にも乳頭といわれる突起が沢山あります。
乳頭ある味雷の中には味を感じる細胞が存在します。
味雷は舌だけでなく頬の内側や喉の奥の方にも存在します。

食べ物は唾液によって溶け、味雷の中に入り込みます。
そして味雷の中の味細胞が味を感じて味覚神経を通って
大脳へ信号を送り、味覚中枢によって味を判断します。

味覚障害の原因の一つに口腔乾燥があります。
口腔乾燥が起こると口腔内の細菌の繁殖が活発になり、
舌の表面に舌苔(ぜったい:白い苔のようなもの)が付着します。
舌苔が乳頭を覆う状態になって、味覚が鈍くなってしまいます。

唾液は食べ物を溶かすなどの大きな役割を担います。
全身疾患などで唾液の分泌が減ったり、分泌がしにくくなる場合もありますが、
毎日の口腔ケアや口腔体操、マッサージなどで唾液の分泌を心がけると
味覚障害の改善に繋がることも期待できます。

テレビを観ているいる時間や移動時間などに
お口の中で舌を回す運動をするだけでも唾液の分泌に繋がります。
美味しい食事のために日課にしてみてはいかがでしょうか